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4月、5月 [チェンバロ]

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遅ればせながら、4月末のコンサートの写真です。
DIVAたちと一緒に。

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このコンサートでは、フランス語の歌詞にどれだけ寄り添えるかを考えながら演奏しました。
人様には絶対聴かせられませんが、家では歌のパートを歌いながら通奏低音を練習してます。
使用した楽譜の中には手書きのものもあり、達筆で解読不能な箇所がありました。前後の単語からなんとなく意味を想像し、後で詳しい人に教えてもらいました。音楽を理解するためにもフランス語はもっともっと勉強しなくては!
今回は全音から出版されていた(絶版)「フランス古典歌曲集」からいくつか曲を選んだのですが、
リハ中に明かな間違いを見つけ、オリジナルの楽譜と突き合わせて訂正し、演奏しました。
楽譜から作曲者の意図を読み取る作業は、暗号解読みたいで面白いです。


楽譜の話が出たので、こちらをご紹介します。

2014年にハンガリーの図書館で発見された、あの有名なトルコ行進曲付きソナタの自筆譜に基づく楽譜です。全音からつい先日発売となり、編集を私の師匠が行っています。
今まで当たり前のように弾いていた「あの音」が実は違っていた、という発見があります。
それ以上に、この版はチェンバロ・フォルテピアノ奏者である私の師匠が編集をしているということで、
現代のピアノの運指に慣れている方にとっては、ビックリするような指使いが用いられています。
チェンバロ奏者は古い指使いを皆学ぶので、あまり違和感は持たないのですが、これをピアニストの方に受け入れてもらえるかな~と、部外者ながら少し心配になってしまいます。
でも歴史を考えると、チェンバロからフォルテピアノに移っていった時代、指使いも当然その前の時代から継承されたわけです。モーツァルトが作曲した当時の奏法、運指を再現した方が、その曲の本来の姿により近づくことができます。
多くの人が手に取る機会が多い全音のシリーズから、このような楽譜が出版されたことは、とても画期的だと思いました。子供のピアノの発表会で弾かれることが多いこの曲。これからの子供たちがこの楽譜を使ってくれたら、どんなに素晴らしいだろうと思います。
1080円とお安いので是非ご購入を。解説もかなり読み応えがあります。

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5月は日本チェンバロ協会主催行事「チェンバロの日!」が行われました。
私も委員としてお手伝いに向かいました。
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かやの木山氏から写真を拝借

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ペーパークラフトでチェンバロを作ろう、のコーナー。

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和室に合いますね。正座して演奏したい。

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コーヒー通の大御所チェンバリストO先生が淹れて下さったコーヒー。
チェンバロカフェは大盛況でした。

私は今年で委員の任期を全うしたので、来年は一観客として楽しむつもりです♪

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オワゾリール東京店にて試奏。
山梨古楽コンクールに合わせ、普段は大阪にある楽器達が一時東京に集まりました。
やはりこの楽器が一番好きなので、家に一台お迎えするのが夢♪(たぶん叶わない)

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最後に。
こちらはいつも一緒に演奏しているフルート奏者・藤田真頼さんのお父上の絵です。
どこに飾られているかというと、実は桐ケ谷斎場です。
この場所に故・藤田忠夫さんの絵が飾られているとは前から聞いていたのですが、なかなか行く機会がなく、かといって場所柄わざわざ見に行く訳にも行かず・・・。
先日叔父が亡くなりこちらへ行くことになったので、待ち時間にじっくりと絵を拝見しました。
20枚くらい壁一面に飾れていて、どれも人生の旅路や心の平安を感じさせるものでした。
また見たいけど、でも見るためには必ず悲しみが伴うので、とても複雑な気持ちです。


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